ここのところ、ずっと採用や就職について書いてきました。
そもそも「評判良かったらビジネスとして立ち上げられないかな?」と思っていたのですが、評判も上々なので、本格始動するかな?と緩く考えています。
これからすべき採用活動のポイントは?
今まで書いたことを整理すると、以下の通りになります。
- 最上位概念(理念やビジョン)から戦略、戦術と具体化し、必要な人材を導き出す
- 採用のポイントは、素質(考え方)一本とする。経験・年齢・性別は不問
- 素質(考え方)は、自社の事例を課題とし、それの解答で測る
- 素質のある人を教育していく
- 会社文化との相性や、性格適性などは、最終的な能力適性と一緒に試用期間にて確かめる
- 仮に本採用拒否をしてもトラブルにならないよう、準備をする
私としてはこれでもかなり具体策を提示したつもりですが、「分からん」とか「意味無い」とか言われます。
まぁこの辺のお手伝いしますよ。と言いたいですが、そもそもの「欲しい人材の定義」が外の人間には見えにくいので、出来ればご自分でやっていただきたいな~と思います。
もちろん、聞いていただければ、いろいろお話しできますが。
採用企業、求職者双方にメリットを
私は、採用者(企業)にも求職者もメリットのある就職をして欲しいと思っていますので、ビジネスとしてやって行くとしたら、双方にメリットがあるのが良いと思います。いわゆる採用アドバイザーや採用コンサルタントという立場にはなりたくありません。
ということで考えたのは、最初に挙げた7項目のうちの一番目「最上位概念(理念やビジョン)から戦略、戦術と具体化し、必要な人材を導き出す」という点です。
どこでも共通して必要な人材像
人材は個々の会社の戦略、戦術に依るので、外部の人間には計り知れないと思う一方、どの会社でも共通的に不足している人材像ってあるんじゃないか?と思う訳です。
なかなか気付けない、あるいは気付いても対策が打てない分野の人材というか、そんな感じです。
一応、30年以上中小企業に在籍していたので、日々「こんな人いたらいいのに!」と思うところがあります。
元々は総務経理系なので、偏りがありますが、感じとしては以下の通りです。
- IT、特にネットワークにちょっとだけ詳しい人
- 業務の改善を継続的に実施できる人
- メンタルヘルスにちょっとだけ詳しい人
- ファシリティーションの知識がある人
- コーチングの知識がある人
例えば中小企業に求められるITスキルは?
中小企業あるあるなんですが、「社内のパソコンに詳しい若手が本業と兼任でIT絡みを全部引き受けている」なんてことがよくあり、その若手はまぁ苦労しています。
ITと言っても範囲が広いですから、パソコンに詳しい=その会社で必要なITの知識ではないんです。
ほとんどの会社は外部ITベンダーと契約しているでしょうから、本格的な障害はそこに任せればいい。
社内でやるべきは、障害時の初期対応、障害の切り分けをある程度までしてベンダーに連絡する。という役割です。
私の経験では、障害が多いのは、会社のネットワーク関係(要は社内LANやインターネットに接続する部分です)です。
この場合の初期対応は電源ブッチがほとんですが、ネットワーク図を見て当りを付けた上での電源ブッチと、訳も分からず電源ブッチでは、復旧にかかる時間や、対応を失敗してその後障害が拡大するリスクに雲泥の差があります。
また、手に負えないような障害でも、「どうもこの辺がおかしいのでは?」と当りをつけて、ベンダーに連絡するのと、「何だかよく分からないが助けてくれ~」というも、復旧にかかる時間に雲泥の差があります。
どこの企業も多かれ少なかれITに依存しているでしょうから、これは大きい。特に復旧にかかる時間はかかればかかるほど痛手は大きいです。
で、実はその辺の知識の難易度は高くありません。要は知っているか知ってないかの差なので、教育効果が高い。
本職プラスαのスキルを持った人材が必要では?
同様なことは、(3)の「メンタルヘルスにちょっとだけ詳しい人」にも言えることで、メンタルヘルスの分野でも、初期対応と問題の切り分けをし、専門家に渡す。という人が居たら良いと思います。
いちいち細かい説明はこの辺までにしますが、私は本職に加えて上記のようなスキルがある人って、かなりニーズがあると思っています。
「中小企業あるある」と書きましたが、中小企業では、このようなスキルを持った人を専属で置くのはちょっと難しい。でも居た方が良いです。
であれば、営業や製造、あるいは経理という本職を持ちながら、副次的なスキルを持っている人を育成するというのはどうでしょうか?
例えばITに関して、それなりの知識を持った人が複数いれば、「パソコンに詳しい若手だけが苦労する」というのは回避できますから、いろいろな意味でリスクヘッジになります。
個人も複合スキルを持った方がいい
さらにこれは、個人を守る事にもなると思っています。
中小企業は業務の多様性が小さいので、本職でダメなら辞めてもらうしかない。というのが現実としてあると思うのですが、副次的なスキルがあれば、そこで活かすという発想も出てきます。
いや、その会社を退職しても、本職+副次的なスキルがあれば、違う会社に入れる確率も上がると思います。
素質ある人を見つけ育てる
問題はどうやってそのような人を見つけるか、あるいは育成するかです。
見つけ方は、今までお話しした通りです。そもそも既にスキルを身に付けている人は少ないでしょうから、これこそ素質で見るべきでしょう。
そして、素質があると思われる人に教育をする。
私たちには、例示した分野の採用から、教育までのプロセスについて知識は豊富です。(そもそも例に挙げたスキルは、自分たちの得意分野ですから当り前)
その知識を実践することで、ノウハウまで昇華させれば、サービス化出来るだろうというのが、私のアイデアです。
ということで、実戦を通じてノウハウの昇華を一緒に出来る人、募集中。
ということで、興味のある人は、こちらまでご連絡ください。